理科教師の日常

中学校理科教員の日常や理科についてのブログ。

【教員向け】新しい学習評価について【授業改善】

 こんにちは!

理科教師のなおです。

巣ごもり生活も7日目を迎えました。

みそかから家を出ていません笑

明日は再開前日成績一覧表審査があるので学校に行くため、久々の外です。

果たして今後緊急事態宣言でどう変わっていくのか。。。

 

さて、今日は少し時間があったので、今まで逃げ続けてきた新学習指導要領における評価について少しだけ勉強してみました。参考にしたのは国際教育政策研究所が出している、「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料です。

www.nier.go.jp

特に中学校は観点が変わるのでしっかりと来年度からの準備をしていきたいと考えています。

 

新しい観点について

これまで4観点(国語は5観点)でやっていた観点別評価が以下の3つの観点に統一されました。

  1. 知識および技能
  2. 思考力・判断力・表現力
  3. 主体的に学習に取り組む態度

これまでの4観点における知識・理解と技能が合わさって、意欲・関心・態度が主体的に学習に取り組む態度に変わった感じですね。

これまでの観点別の評価から大きくは変わっていませんが、これまで意識しようとしていたけれど、少し別のニュアンスになってしまっていた部分やあまり重要視されていなかった部分をより強調したような観点になっています。

 

知識および技能について

この観点はこれまでの知識理解と技能が合わさった観点で大きな変化はありません。

ただ、事実上の知識や技能などを習得しているかどうかだけではなく、既有の知識や概念との関連付けや活用など他の学習や生活の場面でも活用できるかについてもしっかりと評価していく必要があります。基本的にペーパーテストで図る形になりますが、単なる1問1答形式というだけでなく、概念的な問題や文章による説明、式やグラフを用いた表現など様々な形に活用するような問題もバランスよく出していく必要がある。

 

思考力・判断力・表現力について

知識・技能を活用し、課題を解決するための力を身に付けているかを評価する。

そのため、ここで明確にグループでの話し合いなどの生徒が思考・判断・表現をする場を授業でつくる必要があることが明記されている。

論述やレポート、発表や話し合いなどペーパーテストだけでははかれないような部分での評価が求められている。

 

主体的に学習に取り組む態度

今回一番よくわからないのがこれ。

自らの学習状況を把握し、よりよく学ぼうとしているかを評価する観点。

これまでよくあった発現や挙手の回数など、行動的な面ではないと明記されているため、こうした形で評価することは難しい。例えば各授業の振り返りにおいて、自分の活動をしっかりと振り返り、自分の変容をみとるとともに、授業内でより深く学習するための工夫をしているかや粘り強く(あきらめたり、飽きることなく)学習に取り組んでいるかについて評価する。また、感性や思いやりなど評価や観点では表すことのできない部分についても、個人内評価という形で積極的に評価していく必要がある。

 

まとめ

本当に簡単に今回の新学習指導要領の学習評価、特に新しい3観点についてまとめたが、多くの面は今年1年やってきた新しい評価の仕方で方向性が間違っていないことがわかった。ただ、主体的に学習に取り組む態度、特に個人内評価の細かい方向性や評価の仕方がまだ固まっていないので引き続き勉強を続ける必要がある。

また、現在のやりかたは毎回プリントを配布回収しているためどうしても評価に時間がかかってしまっている。どのようにして今後時間を節約しながら正確な評価をしていくかが今後の課題である。